ConoHa WINGは、個人サイトから法人サイトまで幅広く利用されているレンタルサーバーです。
今回は、サイト運営を始めたばかりの方や、これから始める方向けに、「ConoHa WINGの転送量上限・課金」について説明します。
コケ太郎
ConoHa WINGを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
ConoHa WINGの転送量とは?
転送量とは?
転送量とは、Webサイトの閲覧者に送信するデータ量のことです。
例えば、1MBの画像を1,000人が閲覧すると、合計で1GBの転送量になります。
転送量は、アクセス数やページの容量に比例して増えるため、アクセスが多いWebサイトや画像・動画が多いWebサイトでは注意が必要です。
転送量の上限が設けられている理由
レンタルサーバーによっては、転送量の上限が設定されていることもあります。
では、どうして転送量の上限が設定されているのか?
その理由は主に3つです。
- サーバー負荷の管理:過剰なアクセスによるサーバーにかかる負荷を防ぐため。
- 他ユーザーへの影響防止:共有型のサーバーでは、特定のユーザーの大量アクセスが他ユーザーに影響を与えることがあります。それを防ぐ目的があります。
- 運営コストの調整:転送量が多いほどサーバー帯域や通信コストが増えるため、適切に管理する必要があります。
各レンタルサーバーの公式サイトでも転送量の目安が紹介されています。
詳細な転送量上限は、それぞれの公式サイトで確認してください。
転送量課金とは?
転送量課金とは、転送量の上限を超えると、その超過分に対して課金される仕組みのことです。
ただし、最近では、多くのレンタルサーバーは転送量による課金を行っておらず、この点では安心して利用できます。
コケ次郎
あくまで課金されないだけで、転送量が過度に多くなると何かしらの制限が課される可能性があります。
ConoHa WINGの転送量上限
ConoHa WINGは、全プランで転送量が「無制限」になっています。
そのため、基本的には転送量を気にせずサーバーを使用できます。
| ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
|---|---|---|---|
| 転送量の目安 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ただし、ConoHa WINGでは、ネットワークやサーバーに過大な負荷をかけるような状況だと、制限をかけられる可能性もあります。

参照元:料金体系について|ConoHaサポート
次のような場合には、注意しましょう。
- 日常的にアクセスが非常に多いWebサイト
- 大量の画像や動画を掲載するWebサイト
- 短期間でSNSやニュースでバズった場合
- 大規模キャンペーンやセールでアクセスが急増する場合
ConoHa WINGで転送量を超えたらどうなる?
一般的なレンタルサーバーの場合
多くのレンタルサーバーでは、転送量上限を超えると次のような対応が取られます。
- 速度制限:Webサイトの表示速度が低下
- アクセス制限:Webサイトへのアクセスが一時的に制限される場合あり
- 追加課金:超過分の転送量に応じて課金
最も多いのは、やはりサーバー会社側による制限です。
これにより、Webサイトの大幅な速度低下が予想されます。

また、Webサイトへのアクセス制限が実施される可能性もあります。
こうなると、特にアフィリエイトやビジネスサイトでは機会損失にもなるので、注意が必要になります。
ConoHa WINGの場合
ConoHa WINGは、転送量が無制限です。
上限自体が設定されていないので、転送量が超過するということがありません。
コケ太郎
転送量による課金はありませんが、この点は意識しておきましょう。
といっても、ConoHa WINGは余裕のある帯域設計で、通常のアクセスであれば問題はほとんどありません。
その点は安心して利用できます。
転送量を抑える方法
転送量を抑えることは、上限超過のリスクを減らすだけでなく、Webサイトの表示速度改善にもつながります。
ConoHa WINGは転送量無制限です
ですが、サーバーへの負荷を減らす取り組みは行っておきましょう。
初心者でもできる具体的な対策は次の通りです。
- 画像サイズを圧縮(JPEG圧縮、WebP形式など)
- HTML、CSS、JavaScriptの最適化
- キャッシュの活用
- CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の利用
1. 画像・動画の最適化
- 大きな画像・動画は表示サイズを調整
- 画像サイズを圧縮
- 画像をWebP形式に変換
- 動画は埋め込みではなく、YouTubeなど外部サービスにアップロードしてリンクで表示する
画像の表示サイズについては、サルワカさんが提供している「画像リサイズツール」がおすすめです。
また、画像の圧縮は、「TinyPNG」、WebP変換には「画像をWebPに変換 」あたりが使いやすいです。
WordPressを使用されている場合は、プラグインを使って対応すると手間がかからないのでおすすめです。
2. HTML、CSS、JavaScriptの最適化
HTML、CSS、JavaScriptの3つのファイルを最適化し、容量を削減する対策もおすすめです。
例えば、
・空白、改行、コメントの削除
・記述を見直し不要なコードを削除
などの対応が有効です。
3. キャッシュの活用
キャッシュを上手く活用することも、転送量の削減につながります。
- ブラウザキャッシュ:同じユーザーの再訪問時にデータ再取得を回避
- サーバーキャッシュ:ページをサーバーに一時保存し、アクセスのたびに生成する負荷を減少
ただし、キャッシュを利用する場合、修正した内容が即時反映されないというトラブルが発生することもあります。
例えば、ECサイトなど常に最新の情報を表示する必要がある場合は、注意しましょう。
4. CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の利用
CDNとは、世界中に分散されたキャッシュサーバーにコンテンツを配置する仕組みです。
Webサイトヘアクセスしたユーザーは、一番近いサーバーからデータを受け取れるため、転送量の削減だけでなく表示速度向上にもつながります。
最後に
今回の内容をまとめると、次のようになります。
- 転送量とは「Webサイトがユーザーに送るデータ量」のこと
- 上限超過時には速度低下やアクセス制限、追加課金の可能性あり
- ConoHa WINGは転送量無制限で、超過による課金がない
- ConoHa WINGもサーバーに過大な負荷をかけると制限される可能性あり
ただ、ConoHa WINGは余裕のある帯域設計になっており、一般的なWebサイトであれば特に問題は発生しません。
この点でも、ConoHa WINGは安心して利用できるレンタルサーバーと言えます。


