今回は「All in One SEO Pack」というプラグインの紹介です。
このプラグインも非常に有名なプラグインで、
必須とされている方も多いと思います。
SEO対策に必要な設定を比較的簡単に行えるので、
使いこなせるようになると非常に有効なプラグインになると思います。
※勿論、チャチャっと設定を行えるわけではないので、注意して下さい。
こちらのプラグインには多くの機能が備わっていますが、
私が主に使用する機能は、
・一般設定 => タイトル(titileタグなど)、メタタグ(Descriptionタグなど)、Google(アナリティクスIDなど)の設定
・XML サイトマップの作成
・ソーシャルメディア関連の設定
※SNSのボタンを設定するのではなく、主にOGの設定を行ってくれます。
になります。
それでは、「一般設定」の説明からになります。
まずは、プラグインをインストールして有効化すると設定画面が追加されます。
管理画面左メニューの「All in One SEO」→「一般設定」と移動してみて下さい。
↓
設定画面に移動すると、
設定項目が多いので初めは何から設定すればいいのか迷いますが、
まずは、必要な項目だけ設定していけばいいと思います。
私が「一般設定」で主に設定するのは、
・ホームページ設定
・カスタム投稿タイプ設定(※カスタム投稿タイプを使用する場合)
・表示設定
・Google設定
の項目です。
が、
一応、上記以外にも重要な項目はあるので、
大まかにですが、各項目の内容について説明しておきます。
■一般設定 ・Canonical URL
「Canonical(カノニカル)」とは、同一コンテンツなのに複数のページやURLが存在する場合に、正しいURLに正規化する機能です。
例えば、
==================================
http://sample.com/
http://sample.com/index.html
http://www.sample.com/
http://www.sample.com/index.html
==================================
は、全て同じコンテンツですが、URLが異なるので、それぞれ別ページとみなされます。
そこで、重複ページに「<link rel=”canonical” href=”正規のページURL”>」という記述を追加することで、正規のURLにというすることが可能です。
重複コンテンツはGoogleからペナルティーを受けることがあるので、デフォルトままチェックを入れておいた方がいいです。
・ページネイションをCanonical URLsにしない
チェックを入れておくと、ページを分割した場合に、2ページ目以降をインデックスしないようにします。
・カスタム Canonical URL を有効化
チェックを入れておくと、投稿記事や固定ページ毎に「Canonical URL」を設定できるようになります。
※投稿画面に「カスタム Canonical URL」という項目が追加されます。
・元のタイトルを利用
「設定」→「一般」画面で設定した「サイトのタイトル」を利用するかどうかの設定です。
・Schema.org マークアップを使用
Googleが推奨する構造化データを設定するかどうかの設定です。
・ログの重要なイベント
プラグイン内で発生するログを保存する機能です。原則、チェックは不要です。
■ホームページ設定
・ホームタイトル
トップページのタイトルを設定します。
タイトルの長さの推奨は。最大で57文字になります。
・ホームディスクリプション
トップページのディスクリプションを設定します。
「設定」→「一般」画面の「キャッチフレーズ」よりも、こちらが優先されます。
・代わりに固定フロントページを利用する
「有効」にすると上記の「ホームタイトル」と「ホームディスクリプション」が設定できなくなるので、デフォルトの「無効」なままにしておきましょう。
■タイトル設定
・タイトルを書き換える
デフォルトのまま「有効」に設定しておいて、下記の項目を適切に設定して下さい。
「タイトルタグ(title)」はSEO対策にとって最も必要なタグなので、必ず適切に設定するようにして下さい。
また、「ディスクリプションタグ(Description)」も適切に設定するようにして下さい。
「ディスクリプション」は検索順位には直接影響しないですが、クリック率などに大きく影響します。
※検索結果に表示される「タイトル」「ディスクリプション」はGoogleが勝手に書き換えてしまうことも多々あるので、ここで設定した内容がそのまま表示させるとは限らないです。
が、検索順位やクリック率に影響するので、必ず設定を怠らないようにして下さい。
■カスタム投稿タイプ設定
・カスタム投稿用のSEO
「カスタム投稿タイプ」を利用されている場合、チェックを入れておくと、各カスタム投稿タイプ毎にSEO設定を行えるようになります。
・SEO を行う投稿タイプ
SEO設定を行う「カスタム投稿タイプ」を選択します。
・詳細設定を有効化
デフォルトの「無効」のままでOKです。
■表示設定
・カスタム投稿タイプの列ラベルを表示
チェックを入れておくと投稿一覧に「SEO タイトル」「SEO ディスクリプション」という項目を追加してくれます。
これにより、一覧ページ上で記事毎にtitleタグやディスクリプション(Description)タグの設定を行えます。
このような表示になります。
■ウェブマスター認証
・Google ウェブマスターツール
Google Search Console(旧ウェブマスターツール)にサイトを登録する際の認証を行う為の設定です。
直接タグを埋め込んだりといった作業を行う必要がなくなるので、ここで認証を行っておくと便利です。
まず、「Google Search Console」へアクセスして、ログインして下さい。
↓
「プロパティを追加」をクリックして、サイトを登録します。
↓
「別の情報」タブに切り替えて、「HTML タグ」を選択すると以下の画面に移動します。
<meta name=”google-site-verification” content=”1cJeF-ggORkxy7bDQorD1IAdPs9sgWGFMTdJIblDDUg” />
の「content」部分の文字列をコピーします。
↓
「All in One SEO Pack」の設定画面に戻り、上記文字列を「Google ウェブマスターツール」に貼り付けて登録を行います。
↓
もう一度、上記の「Google Search Console」の画面に戻って、「確認」ボタンをクリックします。
↓
問題なく設定を行えていれば、「Google Search Console」への登録が完了します。
※ここで登録を行っておかなくても問題はないですが、後から登録を行うのは面倒なので、ここで行っておいた方がいいです。
・Bing Web マスターセンター
こちらは、必要であれば設定を行ってください。
私は不要なので設定を行いません。
・Pinterest のサイト検証
こちらは、必要であれば設定を行ってください。
私は不要なので設定を行いません。
■Google設定
・Google+ デフォルトプロフィール
Google+と連携した場合には、こちらにプロフィールページのURLを登録することで連携することが可能です。
まず、Googleにログインした状態で、
https://plus.google.com/about?hl=ja よりGoogle+のページへアクセス
↓
画面左メニューの「プロフィール」をクリックで表示されたページのアドレスバーに表示されているURLをコピーする
↓
「All in One SEO Pack」に設定画面に戻り「Google+ デフォルトプロフィール」に登録する。
・Google+ プロフィールを無効化
Google+との連携不要の方は、チェック不要です。
・サイトリンク検索ボックスを表示
こちらにチェックを入れておくと、Googleの検索結果の画面に検索ボックスを表示して貰えるかもしれなようです。
※私は表示されたことが無いので、詳しいことは説明できません。
・優先サイト名を設定
こちらにチェックを入れておくと、Googleの検索結果画面にナレッジグラフを表示して貰えるかもしれなようです。
※私は表示されたことが無いので、詳しいことは説明できません。
・高度な作成者情報オプション
チェックを入れておくと、Google+のプロフィールを投稿ページなどに表示させてくれるみたいです。
Google+と連携させている方でプロフィールを連携させたい方はチェックを入れておいてもいいかと思いますが、
そうでなければチェックは不要です。
・GoogleアナリティクスID
こちらにはGoogle AnalyticsのトラッキングIDを設定します。
アナリティクスコードはソースに直接貼り付けてもいいですが、折角なのでここで設定してしまいましょう。
トラッキングIDの発行方法をご存じない方は、以下を参考に取得してみて下さい。
https://www.aboutwp.net/seo/google-analytics/
・高度な分析オプション
こちらは比較的面倒な設定を行う為の項目ですが、「有効」にしておくことをお勧めします。
「有効」にしておけば、以下の項目を設定できます。
・ドメインのトラッキング
こちらの項目は、特にドメインを指定する必要がなければ、空のままでOKです。
・複数のドメインを追跡する
こちらは、複数サイトの解析をまとめて行う場合に設定する項目です。
チェックを入れると、下側に「追加ドメイン」という項目が追加されるので、そちらにドメインを入力して下さい。
ただ、通常は各サイト毎に設定して解析を行うと思うので、こちらの設定する機会は少ないです。
・IPアドレスを匿名化
サイトへの訪問者のIPアドレスを匿名化してくれます(プライバシー保護のためだそうです)。
が、チェックを入れると問題も発生するようなので、チェックを入れない方がいいです。
・広告主のトラッキングを表示
「Google Adwords(アドワーズ)」を利用されている方向けの項目のようです。
アドワーズを利用して公告を出向されている方は、利用してみて下さい。
・トラッキングからユーザーを除外
こちらは、全てにチェックを入れておいた方がいいです。
自分がアクセスした場合(WordPressの管理画面にログインした状態)でもアクセス数に入れられてしまうので、
ここにチェックを入れておくと除外してくれます。
・外部へのリンクを追跡
上級者向けなので、分からない場合には、チェックを入れなくていいです。
因みに、サイト内から外部サイト(自分のSNSページや広告、所有する別のホームページ)へ移動した際に、
その外部サイトのアクセスまで追跡してくれるそうです。
・拡張リンク属性
こちらのチェックは不要です。
・拡張eコマース
ECサイト(eコマースサイト)での解析を行う為の設定です。
ECサイトを運営されている方向けの項目です。
■Noindex設定
ここでは、「noindex」や「nofollow」の設定を行います。
「noindex」を設定しておくと、Googleの検索エンジンに対して、「このページはインデックスしないで!」というアピールを行えます。
これにより、検索結果にも出てこなくなります。
あまりインデックさせても意味のないようなページはインデックスさせないようにしておいた方がいいので、
こちらも必要に応じて設定を変更しましょう。
例えば、「投稿記事」と「固定ページ」以外はインデックス不要という方であれば、
「カテゴリー」「日付別アーカイブ」「投稿者アーカイブ」「タグ」「検索ページ」「404ページ」「タクソノミーアーカイブ」「分割記事の2ページ目以降」をインデックスさせないようにできます。
「nofollow」とは、検索エンジンがサイト内をクロールする際に、「このページのリンクは辿らないで(クロールしないで)」という意思を伝えるものです。
ただ、個人的には「nofollow」の使いどころの判断は難しいので、良く分からない場合には設定不要です。
因みに、
「noindex」や「nofollow」を設定すると、
<meta name=”robots” content=”noindex” />
や
<meta name=”robots” content=”nofollow” />
のようなメタタグを出力してくれます。
・NOINDEX をデフォルト
インデックスさせたいものにだけチェックを入れます。
・NOFOLLOW をデフォルト
「NOFOLLOW」の設定が必要なものにだけチェックを入れます。
・カテゴリーをnoindexにする
カテゴリーをインデックスさせない場合には、チェックを入れます。
・日付別アーカイブに noindex を使用
日付別アーカイブをインデックスさせない場合には、チェックを入れます。
・投稿者アーカイブに noindex を適用
投稿者アーカイブをインデックスさせない場合には、チェックを入れます。
・タグをnoindexにする
タグをインデックスさせない場合には、チェックを入れます。
・検索ページに noindex を使用
検索ページをインデックスさせない場合には、チェックを入れます。
・404 ページに noindex を使用
404 ページをインデックスさせない場合には、チェックを入れます。
・ページ付けされたページ/投稿に noindex を使用
1つの記事をページで分割している場合、2ページ目以降をインデックスさせない場合には、チェックを入れます。
※「<!–nextpage–>」でページ分割している場合です。
・ページ付けされたページ/投稿に nofollow を使用
1つの記事をページで分割している場合、2ページ目以降に「NOFOLLOW」を設定する場合には、チェックを入れます。
※「<!–nextpage–>」でページ分割している場合です。
■詳細設定
・ディスクリプションを自動生成
チェックを入れると、投稿記事本文などから自動でディスクリプションを作成してくれるので、チェックを入れておいてもいいと思います。
ただ、記事毎にディスクリプションを設定できるので、出来る限りそちらできっちりと登録するようにしましょう。
・自動生成説明文に本文を使用
上記の「自動生成された説明でショートコードを実行」にチェックを入れた場合に使用する項目です。
こちらにチェックを入れておくと、投稿記事の「抜粋」だけではなく「本文」からもディスクリプションを生成してくれます。
・自動生成された説明でショートコードを実行
専門性の高い項目です。
私は使いこなせないので、チェックを入れたことはありません。
・ページ区切り付きページの説明を削除
一覧ページやページ分割された記事などがある場合に、2ページ目以降のディスクリプションを削除してくれます。
・長いディスクリプションを短縮しない
ディスクリプションが長いと文章が途中で切り捨てられてしまうので、こちらにはチェックを入れておいた方がいいです。
ただし、Googleが推奨しているディスクリプションは80文字くらいなので、長すぎるのは良くないです。
なので、極力「80文字以内」を意識して説明文を設定するようにしましょう。
・投稿メタフィールドの保護を解除
専門性の高い項目です。
私は使いこなせないので、チェックを入れたことはありません。
・親投稿への添付ファイルをリダイレクトします
アップロードした画像ファイルやPDFファイルなどのメディアを記事に紐づけている場合、
メディアページにアクセスすると、そのリンク元記事へリダイレクトしてくれます。
特に重要な機能ではないので、チェックは入れても、入れなくてもどちらでも構わないです。
・固定ページを除外する
こちらのプラグインの設定から除外したい固定ページがあれば、そのURLを登録して下さい。
・投稿のヘッダーに追加記入
・固定ページのヘッダーに追加記入
・フロントページのヘッダー追加:
投稿ページ、固定ページ、フロントページのヘッダー内に追加した記述がある場合に登録します。
例えば、JavaScriptやCSSなどを追記したい場合に便利ですが、
特に使用する必要がなければ何も登録しなくても大丈夫です。
・追加ブログページヘッダー
トップページのヘッダー内に追加した記述がある場合に登録します。
特に使用する必要がなければ何も登録しなくても大丈夫です。
■キーワード設定
・キーワードを使用
現在、キーワードはSEOに全く影響しないので、「無効」のままで問題ないです。
ここまで設定が完了すると、「設定を更新」ボタンをクリックして、更新を完了させます。
次は、投稿画面での設定について説明します。
このプラグインでは、
記事毎にタイトル(title)やディスクリプション(Description)を設定を細かく行うことも可能です。
・タイトル
記事のタイトルを登録します。
タイトルタグ(titleタグ)はSEO対策の中で最も重要なタグなので、ターゲットとなるキーワードを含むようにして、適切な文章になるようにしましょう。
と言っても、必ずしも文章になっている必要はないので、「SEO 対策 ホームページ」というようにキーワードの羅列でも問題はないです。
・ディスクリプション
ページのクリック率にも関わってくるので、手を抜かずにちゃんと登録するようにしましょう。
長すぎても良くないので、80文字以内を目標に登録して下さい。
※ブログを使い始めて間もない方は、一度ブラウザからページにアクセスしてソースを確認してみて下さい。
ここに入力した「タイトル」や「ディスクリプション」がどのように反映されているのかを確認するのも、勉強になると思います。
・NOINDEX this page/post
検索エンジンにインデックスして欲しくない場合には、チェックを入れてください。
<meta name=”robots” content=”noindex” />
というメタタグが出力されます。
・NOFOLLOW this page/post
リンクを辿って欲しくない場合には、チェックを入れてください。
<meta name=”robots” content=”nofollow” />
というメタタグが出力されます。
特定の記事のみ分け合ってインデックスさせたくない場合やリンクも辿ってほしくない場合には、便利です。
つぎは、
「XML サイトマップ」と「ソーシャルメディアの設定」の説明を行いたいのですが、
長くなるので、記事を分けました。
ご興味のある方は以下のページを確認して下さい。
XML サイトマップの設定についてはこちら => https://www.aboutwp.net/plugin/all-in-one-seo-pack-sitemap/
ソーシャルメディアの設定についてはこちら => https://www.aboutwp.net/plugin/all-in-one-seo-pack-socialmedia/